本日は京都市左京区の蔵のカギ

こんにちは 京都の鍵屋、カギのベストワンです。

「古い蔵が開けられなくて困っています」との

ご相談でお電話をいただきました。

本日は京都市左京区で今はお住まいではない邸宅内にある蔵と敷地内にある蔵

2か所の鍵開けトラブルでおじゃまいたしました。

お寺や神社等当社では 蔵の特殊な鍵の鍵開けのご依頼を多くいただくのですが、

今回はこちら↓

 蔵の鍵 落し1

 

「鍵はどこ?」って感じですが左側の下側にある穴が鍵穴です。もちろん現在のシリンダー式ではなく

蔵戸錠の一種で日本固有の落し錠と呼ばれるものです。

今はマンションなどオートロックは一般的ですが

この落し錠 扉を閉めると上からかんぬき(落し)が敷居にはまり込み施錠される仕掛けなので

引き戸のオートロックといえるのではないでしょうか?

中国がルーツの海老錠(正倉院の御門となっている)から進化し

江戸時代は木製で作られていたそうですが、

写真の落し錠は、鍵穴の周りは銅板で装飾され内側はケヤキの縦框に

金属性の落し錠(内部の写真は撮り忘れました)が細工されていました。

さて、開ける時は銅板で囲われた穴からⅬ字の棒で先がⅬ型やT形の形状の鍵を差し込み

敷居にはまり込んでいるかんぬき(落し)を持ち上げれば開錠可能ですが、

今回の落し錠は一工夫されたもので 落しを少し引き上げさらに左側に押し込んで

もう一段引き上げる二段階仕様でした。 これはとても珍しいしかなり大変(泣)!!

その上 鉄製の落しはかなり腐食して動かなく悪戦苦闘。

蔵の鍵 2

 

敷地外に蔵はもう一つで仕掛けは同じでした ご依頼ありがとうございました。